糸魚川市(新潟) 俎山(465m) 2019年6月9日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:16 駐車箇所−−4:19 地滑り帯 4:25−−4:30 林道分岐−−4:47 林道終点 4:51−−4:54 俎山 4:59−−5:01 林道終点−−5:14 林道分岐−−5:20 地滑り帯 5:23−−5:26 駐車箇所

場所新潟県糸魚川市
年月日2019年6月9日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場林道路側に駐車
登山道の有無山頂直下まで林道ありだが、林道から山頂までは道無し
籔の有無林道から山頂まで植林帯に生えた灌木藪
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント山頂西側直下に至る林道から山頂を往復。南側の県道から分岐する林道から入ったが途中で大規模な地滑り帯があり林道が寸断されて車で入れなかった。おそらく北側の井沢集落から延びる林道を使うのが正解。山頂周辺は植林だが灌木藪が蔓延り、雨で濡れてカッパを着用して藪漕ぎした。山頂標識無し




俎山東を巻く林道入口 その名も林道俎山線
地滑り地帯手前に駐車 地滑り地帯で林道が寸断
地滑り現場。かなり大規模 地滑り地帯を見上げる
反対側の林道 反対側の林道の方が圧倒的に状態良好
山頂直下へ至る林道の分岐点 山頂直下へ至る林道
廃林道化が進んでいる 地形図通りの場所で林道終点
山頂へは濡れた藪。雨具装着 林道から山頂まで約70m
俎山山頂 山頂の東斜面は藪が濃くて断念
林道から見た海谷山塊の烏帽子岳、阿彌陀山。もうほぼ雪は消えた
帰りも地滑り帯を横断 駐車箇所に戻る


 糸魚川市には里山的低山がいくつもあり、梅雨入り後の今回はそれらをいくつか登ることにした。東寄りの冷たい風が入って気温が下がり、今なら低山でも大汗をかかずに登れそうでちょうどいい。

 まずは俎山。海川と水保川に挟まれた尾根上にあり、今年の残雪期に登る予定だったが残雪のため林道が使えずアプローチが悪く、前日の疲労もあって諦めた経緯があった。地形図では林道が山頂近くまで書いてあるし、この標高ではおそらく藪はそれほど濃くないと予想され、残雪期の林道が使えない時期に余計な労力をかけて登るメリットは感じられなかった。

 目的の林道に至るアプローチはいくつか選択肢があるが、どの林道が最も状態がいいのか判断が難しい、というか地形図だけでは判断は不可能だ。こんな場合はグーグルの衛星写真で、俎山付近を拡大してみると、路面状況が良さそうなのは南側の県道から延びる林道と北西側の井沢集落から延びる林道であった。この2つは地形図では目的の林道に繋がっていないが、衛星写真では繋がっているのが確認できた。どちらかというと井沢集落起点の林道の方が路面状況が良さそうに見えるが、距離が近いのは南側なのでそちらから入ることにした。なお、山頂に至る林道は衛星写真では草っぽく見えて廃林道と判断した。廃林道でいきなり濡れた藪漕ぎになるかも。

 俎山南を越えるのは県道221号線。ここは冬季は通行止めだが今の時期はもう問題なし。根知谷入口で国道148号線と分かれて県道225号線に入り、和泉集落で左折して県道221号線へ。ここは県道と言うより林道と言った方がぴったりな細さで、舗装はしっかりしているが県道とは思えない道だった。市野々集落を通過して主稜線を越えて少し東側に下った場所から林道に入る。入口には「林道俎山線」の標識と「この先工事中に付き通り抜けできません」の標識。さて、工事中の箇所はどこだろうか? 山頂へ至る廃林道より奥なら問題ないが、手前の場合は判断に迷うかも。とにかく入ってみることに。路面はダートだが凸凹は少なく普通車でも走行しやすかった。地形図で標高350m付近で林道が大きく右カーブしているが、実際にはここは直進で等高線に沿って林道が伸びていた。やがて真木集落から上がってくる林道が合流。この林道は途中から破線に変わっているが車道がずっと続いているのであった。ただし私が通ってきた林道との合流点には車止めのロープがかかっていた。

 そこから200m程度先で斜面が大規模に崩れていて林道は完全に埋もれていた。土砂崩れと言うよりも地滑りと表現するのが正しいだろう。植林された杉が地面もろとも流れ出してあちこちで横倒しになっていた。カーナビを見ると廃林道入口まで1kmは無さそうなのでここから歩くことにした。適当な駐車余地が無く、真木集落から上がってくる林道との合流点までバックで戻り、そこに駐車した。ここはコンクリートで舗装された駐車余地あり。

 長靴を履いて出発。天候は曇りだが昨日の雨で周囲の藪は濡れたまま。地滑り帯は濡れた藪を横断する必要があるので雨具必携だろう。予想通り地滑り帯は濡れた草がぼうぼう状態で雨具のズボンを履く。こんな時は長靴は脱ぐのが楽でいい。地滑り帯の幅は100m程度だろうか、倒れた杉が重なり合った場所があったりとまっすぐ横断するのは不可能で、大きな障害物を迂回しながら進む。足元は草で見えず、足を置こうとしたら穴だったりと危険箇所だった。「対岸」の林道の続きがどこにあるのかなかなか分からず、かなり低い位置で続きの林道を発見。草地を下って林道へ着地。こちらの林道は私が駐車した林道よりも明らかに道の状態が良く新しい車のタイヤ痕が残っていて、井沢集落経由で車で入るのが正解だった様だ。まあ、損をする時間は2,30分だろうから大したことは無い。

 北に大きく張り出した尾根の東側を僅かに下りながら北上、尾根を回り込んですぐの箇所で山頂に至る林道が分岐した。井沢集落方面の林道はここから先はコンクリート舗装に変わり、山頂方面の林道もコンクリート舗装。しかし道の両側から草がはみ出して、いかにも最近は車が入っていない感じ。これも衛星写真で分かっていたことなので落胆することなく先に進む。林道は徐々に廃林道化が進み、舗装されていても舗装の割れ目から草が出て舗装には見えないほど。場所によってはまともな舗装路面が残る場所もあるが、明らかに車が入っていない。

 僅かに下り始めた地点で山頂直下かと思いGPSで確認するとまだ先で、確かに林道もまだ先に続いていた。僅かに登り返したところが本当の林道終点で、地形図通りの場所であった。GPSで確認すると山頂まで東へ約70mであった。そこは杉の植林帯であるが、雨に濡れた灌木藪が思いっきり茂って上下の雨具を着用する必要あり。ここで雨具の上着も着て藪に突入した。

 最も藪が濃いのは日当たりのいい林道沿いだけで、少し奥に入れば藪の密度は低下する。関東地方ならば杉の植林帯内部には藪は皆無なのだが、雪が多い地帯だと植生の差なのか細い灌木が密集していた。まあ、あまり手入れされていないというのもあるだろうが、日が差さない場所でもこれだけ旺盛に藪が蔓延るのだから、この暗い環境に適応した種類なのだろう。

 地形図を見ると俎山山頂部はのっぺりした平坦な地形だが、現場に立ってもその通りで顕著な高みは無く山頂がどこなのかはっきりしない。こんな時こそGPSの出番で残距離がゼロ近くになるよう東へ。同じような植生が続き目印も無く、どこを歩いているのか方向感覚が麻痺してくる。GPSの指し示す山頂は周囲と同じく杉と灌木藪の平坦地で、近くに目印も山頂標識も無かった。人工林なので人跡未踏ではないが、登山としてここに立つ人はほぼ皆無ということだろう。なお、後日ネット検索して引っかかったのは例のごとくDJF氏の記録のみだった(笑)

 

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